こどもと魔法
竹村延和 ダブリューイーエー・ジャパン ダブリューイーエー・ジャパン
おもちゃ箱をひっくりかえしたような作品
5曲目「curious child」。NHK『ミッドナイトチャンネル』の番組紹介のときに流れていて、気になっている人もいると思います。 この曲は、私が知っているテクノミュージックの中で最も美しい曲のひとつです(正直、最も美しい!と断言したいくらい)。この曲のためにこのアルバム買ってもいいんじゃないかな?ってぐらいの名曲だと思います。
3曲目「イタリア紀行」。ブラスの低音と少年のおぼつかない歌声、死について子どもからの視線で問いかけるはかなげな歌詞。それぞれの要素がとてもよくマッチしています。
このアルバムあと、『Child's View』、『ミラノ』、『フィナーレ』、『10th』、Childiscからのコンピレーションと彼の作品を追いかけるように聴きましたが、やっぱり『こどもと魔法』は傑出している、と思います。
星を1つ減らしたのは、コンセプチュアルな要素が強く、全部の曲が繰り返し聞いて楽しいというわけではないからです。あと、若干聞き手を選ぶかな、という感じもします。例えば、2曲目「bright time to come」は、私は子どもの未来を夢見るわくわくした気持ちを想像しますが、ひとによっては(コンセプトから切り離して聴くと)子どもっぽいなあと思うかもしれません。とはいえ、私は大好きなアルバムですし、友人に貸したらそのひとも気に入ってくれました。
アルバムの雰囲気をよく伝えたアートワークもとてもよいですね。こんなにすばらしいアルバムが品切れなんて……。再販希望です!
こどもの視点
個人的に、彼の最高傑作である作品。
アンビエントだったかと思えば、突然のノイズだったり。
まさに子どもの視点をそのまま音にした感じ。
子どもの空想みたいな。
収録時間も長いし、オススメですよ
「こども」というライフワークがスタート
竹村延和にとって「こども」というテーマは、その後ライフワークのようになっていくわけだが、これはその先陣を切った97年の大傑作。これまでも、スピリチャル・バイブズやソロでも、確かにクラブDJらしくないピュアで朴訥とした歌モノもやって来たが、これはそういう展開とも大きく違っている。表面上エレクトロニクス全開(歌モノはわずか2曲)でありながら、そこで描かれるのは、どこまでも子供の持つ素直さや残酷さなのだ。これまでは、大人から見る美しい子供であったのに対して、ここでは自らが子供の感覚になって、自由奔放にこの新たな境地を啓いていっている。これはどこか宮沢賢治の童話を読んでいるような、ただ楽しいたけでなく、どこか空恐ろしさを含んだ「こども」つまり将来は「大人」になるという現実を踏まえて描いた作品だと思う。
謎の彗星の光に、心ときめく動物たち。恐れよりも好奇心が勝っている。そんなことを描いたジャケットも含めて、全くブレのない素晴らしい作品である。
こどものかんかく
ほとんどレビューし尽くしている感もある、竹村氏のおおきな転機になったアルバム。
子供の観点からアルバムを作ったというだけあって、こどもの「無邪気」な面、「奔放」な面が、このアルバムのあちらこちらに見てとることができる。竹村氏自身が言うように、こどもはある意味「残酷」な面もみせるわけで、それもこのアルバムに含まれている。アンビエントな曲調から突然のノイズなどはそのあらわれだろう。
意外なことではあるが、竹村氏自身は「これはDJのようなものだ」といっている。
ちなみに本当は二枚組にするはずだったものを1枚にしたので収録可能時間ギリギリまで入っている。
こどもの頃に持っていた眼差し
非常にさまざまな要素が含まれているにも関わらず、
その一つ一つ全ての音が完全にこの人独特の響き方をしている。
ヒップホップのビート一つとってもこの人が鳴らすととても無邪気に響く。
収録時間の長いアルバムだが、全く無駄を感じさせない大傑作。
曲毎にいろんな空想が頭に広がる。
まさに、こどもの頃に持っていた視点で外界を見つめているような
自由奔放でおそろしく美しい完璧な完成度の音空間です。
Kobito no kuni
竹村延和 インディーズ・メーカー インディーズ・メーカー
新しい旧作品
久しく作品を出していなかった竹村のぶかず氏。
久々のリリースとなるこの作品は、すべて昔の未発表の作品。
1999年までの作品ということは、10thやSIGNよりも前になるわけで、
当時の「ミラノ」「夜の遊園地」あたりが近い。
聴けば、そのころの音の使い方がよく似ており、
新しいリリースではあるものの、懐かしく、
当時の音が好きだった人にはたまらない内容になっている。
これを機会にもっと作品をリリースして欲しい。チャイルディスクともども。
ソングブック
竹村延和 徳間ジャパンコミュニケーションズ 徳間ジャパンコミュニケーションズ
音楽の新たな時代を切り開く名盤!
完全に私の音楽観を壊されました。
私は、このジャンルの音楽に特別詳しいわけではありませんが、ポップ、クラシック、ジャズ、ロック、と今まで私が重ねてきた音楽遍歴の中でも特別な一枚になりそうです。
他のレビューをみてると、合う人と合わない人がいるみたいですが、少しでも興味があるなら、ぜひ聞いてみてください。
『こどもと魔法』と並ぶ名盤
かわいいジャケ写に逆に不審感(?)をもって避けてしまう人もいると思うのですが、音楽的には相当シリアスです。また、肉声ではなくスピーチマシンを使用した、ある意味この盤と対になっている『10TH』以上に美しく練り込まれたメロディが多く、繊細な音響も素晴らしい。特にシングルカットされたM2「魔法のひろば」は名曲とよんでしまって差し支えないと思います。『10TH』でも書きましたが、音響面だけではなく、旋律や和声進行においても独自の探求がなされているのは、他の音響系/エレクトロニカ勢と一線を画す、竹村氏の特質だと思います。
傑作
おとぎばなしをおかあさんが子供に聞かせるように、それを音楽で表現したとのこと。
これはその通りになっている。絵本の中から飛び出したようなやさしく、無邪気な音の玉手箱。ヴォーカルもアキツユコ、にしやまひろのの二人が、まさに「おかあさんのこえ」のごとくやさしく歌いつづける。シングルカットもされた「まほうのひろば」は英語版で収録されている。この曲も自身の別名「チャイルズビュー」と「スピリチュアルヴァイブス」が融合したような素晴らしい出来。
彼の作品群の中ではおおきな意味のある1枚になることは間違いない。
騙されるな!
かわいいジャケットデザインに騙されてはいけない。
クレイアニメのように、めくるめく突き進む音世界・そして詠世界に身を委ねよう。
耳以外の五感はすべて閉じて、ココロの奥に響く新しいコトバの雨に打たれてみよう。
ピコピコせずモコモコもせず。何が好き!ではなく、音楽が好きな人の為に。
MILANO-NOBUKAZU TAKEMURA FOR ISSAY MIYAKE MEN BY N
竹村延和 ダブリューイーエー・ジャパン ダブリューイーエー・ジャパン 竹村延和
う〜ん…
皆さん思い入れたっぷりに書かれてるので言いにくいが、この作品だったらフィナーレやscoapやsongbookや子どもと魔法の方が好きだな(というか、これらの作品が竹村作品のベストだと思っているので)。何というか竹村氏のイヤな部分が出ている気がするよ
永遠の1枚
竹村氏の音楽は電子音を無邪気に戯れさせるといった感じのアルバムが少なくない。「scope」「夜の遊園地」「フィナーレ」などなど。
このアルバムはそういった感じは抑えられ、各アルバムで時折みせるノイズもない。収められているのはヨーロッパの田園風景。古い町の中の時計台。そんな風景を思い起こさせるような音楽。絵本に描かれているような、そんなやさしい不思議と懐かしい音が、いろんなインスピレーションを自分に注いでくれる。
個人的に最高の1枚。永遠に聴いていく。
黄金色の麦穂
曙光、まさに黎明をもって始まる世界。悠大な陽射。朝が始まる。
時間は悠然と、ゆっくりと流れてゆく―――恐らくは、今日だって何の変わり映えもしない変哲もない一日に過ぎなかった、しかしその穏やかさ、何事もの無さに、少年は、どこまでも感謝し祈った――。
そして日は暮れゆく。耳元での優しい物語を聞きながら少年は、幸せのうちにまどろむ。
実際、コレ聴いてると、無性にヨーロッパにでも行きたくなって、実生活の煩雑さにちょっと嫌気が差すんです。
Child’s View
竹村延和 トイズファクトリー トイズファクトリー 竹村延和
10th/テンス
竹村延和 徳間ジャパンコミュニケーションズ 徳間ジャパンコミュニケーションズ
ジャズやボサノヴァを新感覚でクリエイトする伝説的ユニット、スピリチュアル・ヴァイブスのメンバーとして作曲&プロデュースを手がけ、今やDJ、リミキサー、サウンドクリエイターと、幅広く活躍中のマルチコンポーザー、竹村延和の10thソロアルバム。
キュートなエレポップサウンドのインストチューン<11>、シンプルなエレクトリックトラックにロボットヴォイスが融合した<7>をはじめ、ヴォーカルナンバー中心の前作アルバム『ソングブック』とは対照的に、コンピューターサウンドを駆使した幻想的でアンビエントな世界を繰り広げている。(速藤年正)
一聴の価値あります
何というか、とても不思議な音楽です。
サーカスのようなカラフルでポップな感覚と、音符の突然の跳躍といった現代音楽的な冒険心が共存しているので、楽しさと不安とが、同時進行で心の中に入って来るような感覚があります。
大半の楽曲をロボットが歌うのですが、その声についてもあえて表現するならば、泣きながら笑っている、という感じに聞こえるものです。(その点では、「こどもと魔法」のライナーで惹かれると書いていたサーカスのピエロと、合い通じるものがあるのかもしれません。)
全体に渡ってほのかに漂うレトロな雰囲気も、このアルバムの魅力だと思います。
ラストの「余呉湖にて」は、とても美しい曲。
一聴の価値あります
何というか、とても不思議な音楽です。
サーカスのようなカラフルでポップな感覚と、音符の突然の跳躍といった現代音楽的な冒険心が共存しているので、楽しさと不安とが、同時進行で心の中に入って来るような感覚があります。
大半の楽曲をロボットが歌うのですが、その声についてもあえて表現するならば、泣きながら笑っている、という感じに聞こえるものです。(その点では、「こどもと魔法」のライナーで惹かれると書いていたサーカスのピエロと、合い通じるものがあるのかもしれません。)
全体に渡ってほのかに漂うレトロな雰囲気も、このアルバムの魅力だと思います。
ラストの「余呉湖にて」は、とても美しい曲。
新しい`音楽`の形
「美しいメロディというのは実はある程度計算できるもので」、「現代の一般的ポップスは、いまだに昔の和声に添った楽曲が多い」、「ある種のコード進行には嫌な意志を感じることがある」、「機械が歌うのが究極」。以上の竹村氏による発言はこのアルバムの特徴を端的にあらわしている。
常套句的な進行を避けた和声連結。細部まで計算、展開された美しいメロディを歌うスピーチマシン。
音響系、エレクトロニカというと、音響の探索だけに終わってしまうものが少なくない中、真に『音楽』そのものを探究している事が素晴しい。
個人的には、ボーナストラックのM16が好き。「ラーソーレドレミー」という部分は泣けます(笑)。本当に。
スピーチマシン
竹村氏が自身の音楽活動の区切りとして「10th」(10枚目)と銘打った記念碑的アルバム。彼はこの直後音楽活動を休止することを発言している。
内容は前回「ソングブック」で見せた「人間の声」を一切排除し、スピーチマシンというものを使い、機械で歌わせるというという、丁度前回のアルバムと対になる内容。機械の声は非常に有機的に電子音と絡み、非常にゆったりとした空間と、同時にドキドキする瞬間を届けてくれる。
スピーチマシンがひょっとしたら苦になる人もいるかもしれない。また、彼にはまだまだ作品をリリースし、傑作を送りだして欲しいという気持ちから、4点。休止するには早すぎるよ。
SIGN
竹村延和 徳間ジャパンコミュニケーションズ 徳間ジャパンコミュニケーションズ
楽しくて、美しい作品です
表題曲「sign」もポップで楽しいのですが、この盤の聴き所はやはり、シカゴ勢とのセッションではないでしょうか。30分を超える曲ですが、後半部は殆ど竹村さんの独奏のように聴こえます。でも、この独奏部がとても美しいです。電子音による即興的な曲想は「Assembler 2」等でも聴くことが出来ますが、ここでの演奏と音色からは、いつにも増して繊細な感じを受けました。
またラストには「子どもと魔法」の一曲目の変奏曲が収められており、原曲がお好きな方は絶対聴いた方が良い、と思わずにいられない出来です。
ちなみにこの国内盤には映像はついておらず、「sign」のビデオクリップは輸入盤のみ見ることが出来ます。よって星ひとつマイナス(笑)
あったかい電子音♪
アメリカ人の友人から「タケムラノブカズ」というクレージーなコンポーザー
がいるよ。と教えてもらい即購入。
電子音が温かみのある音に聞こえる、不思議な体験を是非どうぞ。
一緒についてくるアニメーション映像もかなりCUTE。すっかりトリコに
なっています。
魔法のひろば
竹村延和 feat.アキツユコ 徳間ジャパンコミュニケーションズ 徳間ジャパンコミュニケーションズ 竹村延和
もう最高!
はっきりいうと口では言いあらわせない曲です。
とにかく不思議の国へいった感じになります。
聞いた話では、機械に歌わせていると。すごいですね。
聞けば分かりますよ。私の気持ちが。一度聞いてみてはどうですか?
フィナーレ
竹村延和 ダブリューイーエー・ジャパン ダブリューイーエー・ジャパン 竹村延和
コムセプトは
各曲のタイトルを綜合して「夜の水族館」。これで決まると思う。
〈閉館〉の刻限からアルバムは正に始まる。喧騒は遠退いていった、やがては灯も落ちた。静寂の中を魚は躍る。鈍い魚や、鮮やかな魚――すこし仄明るいだけの館内。鈍い青の揺らめき。ひとけなさ。やがて夜は深まる。深闇、色とりどりの魚たちは、大いなる夜の眠りにいざなわれる――。
はぁ言うに事欠いて、竹村延和をダシにして詩情を連ねる私って、わりと野暮。
Beautiful !!! フィナーレ !!!
ひとつひとつの音がたまらなく濃厚で「美味しい!」
輪郭のはっきりした自己主張の強い音達がお互いを侵食し合う事無く共存しています。
音と音の隙間が浮き立つ事で立体感を感じさせる仕上がり。
音響系作品にありがちな「ごった煮鍋」ではなく、少ないが上質な食材を丁寧に調理し、ひとつひとつの味が際立ちながらも共存する事でトータルでひとつの料理になるような・・・そんなアルバムです。
1曲目”オーヴァーチャー”で耳を通り抜けて脳の中をうごめきながら移動する音に快感を覚えた瞬間からこの料理はあなたを虜にするでしょう。
そして時間の経過と共に現れては消える音達を楽しみながら最後に現れる曲、アルバムタイトルであり、曲順としての最後でもある8曲目”フィナーレ”の美しさが圧巻。「終わらずにいつまでもこの音が続いて欲しい」という願いが芽生える程。
これがファッションショーで使われる事の「自由度」にも思わずワクワク。
村上隆氏によるジャケット・アートも素晴らしい。
CHILD'S VIEW REMIX
竹村延和 トイズファクトリー トイズファクトリー 竹村延和
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